「転校生を紹介します。安田晴輝くんです。晴輝くん自己紹介を」

「・・転校してきた安田晴輝です・・・」

っていうか不機嫌丸出し・・・!

「・・っじゃぁこれから仲良くしてやってくれ。晴輝くん、あそこが君の席だから」

そして先生が指差したところは・・・窓際の一番後ろ!

ってあたしの後ろじゃん!!

晴輝が通るたび女子の視線が一気に晴輝に注目する。

あたしこれでやってけんのかな?


休み時間

「ねぇ~晴輝くんってどこから引っ越してきたの?」

「彼女持ち?」

「今日暇~?」

予想通り晴輝の周りには女子がむがっていた。

「晴輝くん初日からモテモテ・・!これじゃぁ男子が可哀想だな~」

なんてのんきに真奈が話している。

「晴輝くんは残念ながらあたしの運命の人じゃないね・・」

ぇ?

「なんでそんなのわかんの?」

「見ればわかるでしょ!あたしが晴輝くんの横に立てると思うか?しかも好みじゃないし・・」

そういわれてみれば・・そうだけど・・。

「真奈ってどういう人が好みなの?」

「イケメン!」

即答かよ!

「じゃぁ晴輝くんだって・・その・・まぁ・・イケメンじゃん?」

「なんでそんな噛んでんの?まぁイケメンっていっちゃイケメンだろうけど、あたしの好みとおりすぎてるわ」

相変わらず謎が多すぎる・・

「っていうか志星はどうなの?あんなのが好み?」

「あたしはもっと優しい人でイケメンはイケメンだけどあんな無愛想な人はやだ!」

「なんで無愛想なんてわかんの?あんなに楽しそうじゃん!」

言われてみてみれば・・あいつ女子と楽しそうに・・・

昨日の態度はなんなんだよ!!!

「さては・・昨日なんかあった?」

こういうときに勘が鋭い真奈・・。

これは隠せそうにない。

あたしは意を決して昨日あったことをすべて真奈に話した。

「へぇ~。そんなことが・・今の晴輝くんからは想像できない!」

・・・

「っであんたは晴輝くんのことどう思ってんの?」