智恵子の家に着き、智恵子部屋に通して貰う。
智恵子は、眠っていた。

眠れていることに、安心した。
うなされる事もあると、智恵子の兄貴や両親から聞いていたから。

智恵子を起こさないようにと思い、智恵子の部屋の本を取り、読んでいた。
しばらくすると、智恵子が起きた。

「ふゆ君。来てたんだ。気がつかなかった。」と言った。
「いいんだよ。ち~。ゆっくり、休みな。」と僕は言った。

そして、智恵子に美和と別れた事を告げた。
「昨日話したように、もうイジメの根本の原因がないんだから、こんな不自然な形でつき合う必要ないだろ?」と僕は言った。
「でも、美和ちゃんの気持ちは?」と智恵子は言った。
智恵子らしいけど、相手の事を気にしすぎだ。
「ち~。少しはワガママにならないと、幸せにはなれないんだよ。」と僕は言った。
「ち~は、誰が好きなの?」と聞くと「ふゆ君」と答える。

「だったら、それでいいじゃないか。」
「周囲のヤツの気持ちは、関係ない。」
「僕がち~を好きで、ち~が僕を好き。」
「それだけで、いいだろ?」と言うと、智恵子は頷いた。

そんな智恵子の顎を、指で上を向かせ、キスをした。

そして、「早く、良くなれ。」
「ち~を抱きたい」と言うと智恵子は顔を真っ赤にした。

こういう智恵子が可愛くて仕方がない。
智恵子に翻弄される。
それで、いいと思う自分がいる。

智恵子と歩く道は、決して平坦とはいかないかもしれない。
それでも、僕は、智恵子を守り抜くし、傍ににいる。

僕を変えてくれた愛しい智恵子の傍に。