「…………」
だけど愛弓は俯いて座ったまま反応しない。
「…愛弓?」
「…………」
声をかけても反応しない。
やり過ぎたのかな。
不安になり自分が座っていた場所に戻ろうと恐る恐る近付く。
「…あ、愛弓?ごめんね…?」
そういって愛弓を覗き込もうとした瞬間
「わっ!!!」
「きゃあっ!」
いきなりの愛弓の大声に驚き、
「え?か、香住?!」
バシャンッ
体制を崩し
川に倒れてしまった。
「香住大丈夫か?」
ケラケラと涙目で笑いながら助ける愛弓。
「笑い事じゃないっ
制服びしょびしょになっちゃったじゃんっ馬鹿ぁ」
もう悔しくて悔しくて
愛弓を睨みつけると
「まさかあそこまで驚くとは」と尚も笑い続ける。
ふと制服を見ると、濡れたせいで下着の色がすけてしまっていることに気付き、慌てて背中を向けしゃがみこんだ。
恥ずかしい……。
「何してんの?香住」
いきなりしゃがみこんだ私を不思議に思い、近付く愛弓に
「それ以上近寄んないでよ…」
と言い動きを阻止しようとした。
が
「今日は花柄ですね奥さん」
と言いぎゅっと後ろから抱きしめられてしまった。
「…変態。意地悪。馬鹿。しかも奥さんじゃない」
この上なく恥ずかしくて身を捩るけど、離してくれない。

