爽やかな川のせせらぎを耳にしながら次の言葉を待つ。
「もやもやが溜まんのがさ、やなんだよ」
「ふぅん。
でも怖いもの知らずだよ愛弓は」
「そうかな。
だって嫌じゃん
なんか胸につっかえたものあんのに言わないでおくのとかさ」
本当に嫌そうな表情をするもんだから
思わず笑みがこぼれる。
「香住は嫌じゃねぇの?」
切れ長のキリッとした双眸が私を見やる。
距離が近いせいか、私は少しドキッとして視線を反らし、返答した。
「私はー…
言う勇気がない」
「何で?」
「もしかしたら、私の考えが間違ってたらどうしようって思っちゃうから」
おずおずと視線をゆっくり愛弓に向けると
相変わらずの人懐っこい笑みで私を見た。
「んな事考えてたらキリねぇよ」
ははっと笑う愛弓。
「そうだけど……」
口ごもる私を見てさらに楽しそうにする愛弓になんだか腹がたってきた。
「香住はビビりだな」
「意地悪っ
そんな事言うと…
バシャッ
「うわっ!!!!」
思いっきり愛弓にかけてやると
驚いて声を上げた。
「愛弓のばぁかっ
ざまぁみろっ」
そう言いながら再び水をかける。
バシャッ

