遥の瞳に吸い込まれるように見つめ、暗示にかけられたかのように頷いた

遥はギュウッと小夜を抱きしめた

…ありがとう…ハル

小夜も遥の背中に腕を回し、互いの距離と一緒に気持ちもピッタリと合わさった

想いを伝えるようにそっと遥の唇と重ねた

一瞬驚いた表情をした遥も小夜の想いを受け止めるかのようにキスに応えた

啄むようなキスから徐々に熱を帯び、深さを増していく

このまま…ソファーに倒された小夜が体を捩ると

「さあや…愛している」

再び耳元で甘く囁き、小夜を抱き上げた

「あっ…あたし…重たい…
降ろして!」

アハハハ~と笑うだけで小夜を抱いたままリビングを出ていく

…お姫さま…抱っこ…
…その細い腕のどこに
…力持ち…なのね…