…なんだか…心地好い感じ…
う…ん…もう少し…このままで…お願い…

「…あや…さ…あや…着いたよ
起きないと僕が抱っこしていくよ!
あっ!それでもいいか!」

…ん?抱っこ?
…誰を?

重たい目蓋をゆっくりと開けると目の前には遥が笑っている

「ハル…抱っこって…あたしを?」

「もちろんそうだよ!
お姫さま抱っこで連れていってあげる!
まだ寝ていていいよ!」

本気で言っているのか小夜の膝下に腕を入れている

「ちょちょっと!待って!
お姫さま抱っこ…なんて!
ハルの腕が折れちゃうよ
自分で歩きます!歩かせてください…」