今は離れて暮らす兄貴よりも身近な信頼できる相談相手だ

圭輔は思いきって小夜のことを話した

「実は…二つ上の姉が見合いをさせられて…
結婚する話があるんだ…
でも本人は結婚なんてしたくないんだ
周りが…祖母が勝手に進めて…
相手もその気になっていて…
俺…どうしてもぶち壊したくて…
姉が…小夜が笑って暮らせるようにしてあげたいんだ」

そこまで一気に吐き出して目の前の講師を見ると、もの凄く驚いた表情をしている

「…え?…圭輔君のお姉さんて高校生だよね?
お見合い?…結婚?
どうして…」