由美子と駅で別れ、家に帰るとまだ3時にもなっていなかった

弟も部活に行っているらしく両親も仕事だ

…あぁ楽しかったな
山岡さん…ワイルドで素敵な人だな!
もし…お友達になれたら嬉しいな…

さっき別れたばかりの由美子のことばかりを考えいた

「ただいま…」

と勝手口から中に入ると家の奧の部屋から物音が僅かにして、祖母が台所にやってきた

「ババ様…ただいま戻りました」

洗った手を拭きながら挨拶をすると、いつもより険しい表情の祖母が扉の前にいた

…やば…今日も怒られる
何をした?
帰りが遅かった?
それとも朝御飯の卵焼きがしょっぱかった?
それとも…

次に言われるお決まりの言葉をゴクリと喉を鳴らせて待っていた

「ちょっと来なさい…」