「えっ?優子ってまだ処女なの??」


化け物を見るような目つきで私を見つめる友達。この年で処女は絶滅危惧種なのでしょうか。






      1話[処女発覚] 




「この前、子宮頸ガンの検診行ったんだけどー!めっちゃ股開かされて」

「私も行った!恥ずかしいよね!あれ!膣の中に異物入れられて気持ち悪かった!」


「エッチしてるときの感覚とは別だよね。」


「当たり前だ!アハハ」

講義が始まる前の休み時間。 友達で集まってY談する私達。診療の話も下ネタとして笑い話にできるのは女子大ならではだろう。

それよりもさっきの発言が気になる。まるでエッチしたことあるかのような発言だったし…


たじろいだが私も話に参戦する。

「私はまだ検診行ってないけど異物入れられるの痛そうだし、女医ならまだしも、男の医者だったら嫌だなー」


「あー確かに!まぁ、診療だからしゃーないよ。処女なら痛いけど、まぁセックスぐらいみんな経験してるから平気でしょ」


……!?

「下品ー!てか、美幸も処女じゃないんだ」

も、ってなんだ…!?


「あ、沙耶も経験者なんだ。私もだよ」







隣の希恵が[この年で処女っているのー?]といって笑い、沙耶が[キツいわー]と処女を馬鹿にしたような発言をしている。

いやいや、私も処女だよ!と心の中で突っ込むが、この場でいったらどん引きされそうなので、苦笑いをしていると、沙耶が私を見ていった。

「まさか、優子って未経験者?」


突然のことなので、何もいえないでいると、友達みんなが一斉に私の顔を伺ってきた。