ー帰り道ー

僕たちは、無事に買い物を終えて帰路についた。

○◆駅からは、僕と絆那、流星と春樹と野田さんに別れる。

「じゃーなっ、良人!! と桑原!!」

「「ばいばーい!!」」

春樹が人目もはばからずに、大きな声を出して、大きく手を振ってくる。笑。

「よしっ、帰ろっか。」

「だね。」

踵をかえして歩きだそうとした時……

ーーーーードンっ。

「きゃっ!!
 ……あの、すみません。
 大丈夫ですか?」

絆那が誰かとぶつかった。

ぶつかった相手はというと……怖いお兄さんだ……。

ヤンキーというよりは、ヤクザに近い感じ。

「ねーちゃん、どこ見て歩いてんだ?!
 ちゃんと前見て歩けコラァ!!」

「……すっ、すみません!!」

絆那はカタカタと震えて、謝ることしかできない。

僕も腰がぬけそうだよ……。泣。

「すみませんですんだら警察いらねんだよっ!
 ちょっとこっち来いよ。
 ぶつかったんだからお詫びに俺の相手、してくれるよな?」

「……ゃ、ぃゃ。」

絆那は今にも泣きそうだ……。

僕、何やってんの?!

絆那を助けなきゃいけないのにっ!!

「いやだ?
 お前、そんなこと言える立場かぁ?!!
 オラっ! さっさと車乗れよっ!!」

やっばい!!!!