紫子、そんなに複雑なことがあったんだ……。

『……ごめんねっ。
 大丈夫、お姉ちゃん守って、王様殺せばいいんだよ。
 そしたら、ボクのお母さん……リリフィアさんに会いに行けるから。』

紫子、無理して笑ってない?

本当は心折れそうなんじゃないの?

僕……。

『良人、いいよ、ありがとう。
 ボク、大丈夫だから。』

そっか、紫子少しなら心読めるんだっけ……。

「うん……。
 っ紫子、コーラ……飲む?」

『わーいっ! 本当に?!
 ペットボトル1本?!』

「うん、今日は特別。
 あさって、頑張らなきゃいけないからね!!」

『やったぁ!!!』

紫子、そんなにコーラ好きなんだ……。

飲み過ぎると、骨溶けるっていうけど。

普段なら、コップ1杯だけだけど、今日は……ね。

……って僕、お父さんみたい……。

「ヨシくん、あたしそろそろ帰るね。
 アイスありがとうってユウちゃんに言っといて。」

「うん、ばいばーい。」

『ばいばい、絆那。』

絆那、元気なかったなー……。

紫子の話が衝撃的過ぎたかな……。

今日は僕もコーラ飲も!!