少しばかり不幸な僕と少しばかり怖い魔界人


「紫子くん、話……なんだけど、さ。」

『うん、何?』

「あの時……蒼園と戦った日。
 あの時の金色の左目、あれって何か意味があるの?
 蒼園も何か言ってたし。」

『あぁ、あれ?
 本当はあんまりしゃべりたくないんだけど……。
 いいよ、教えてあげる。
 そのかわり……良人なんで黙ってたの?』

「え? 何を?」

『お姉ちゃんが"鍵"なんでしょ?』

「えっ?」

……バレてたか……。

『ボクさ、多少なら心を読めるんだよね。』

「そっか……。
 黙っててごめんね。」

『んーん。
 じゃ、ボクも教えるよ。
 金色の左目のこと。』

そう言うと、紫子は左目にかかっていた前髪をかきあげた。

「?!」

『驚くよね。
 左右で目の色が違うのなんて見たことないでしょ?
 流星にも見られてるんだけどさ、秘密にしてね?
 このことを知ってるのは、ボクと魔界の時期王様と天界のお姫様だけ。
 ボクと、お父さんとお母さんだけ。』

「もしかして……?!」

『そう、そのもしかしてだよ。
 ボクは、純粋な魔界人じゃない。
 魔界人と天界人のハーフ。
 そのせいでね、ボクは魔界人は普通1つしか持てない特殊能力をいくつも持ってるの。
 ボクがワープを使えたのも、良人の心を読めたのも、ボクが魔界人と天界人のハーフだから。』

そう話す紫子はどこか寂しそうな顔をしてる。