*side 絆那*

ープールの日ー

今日はプールの日。

でも、なんか厭な予感がする。

……っていうか、胸の奥がざわついているような。

まぁ、楽しまなきゃ♪

ーーーーー♪~♪~♪~♪

「もしもし、ヨシくん。
 おはよー。」

〔おはよう、絆那。
 準備もうできた?〕

「うん、ヨシくんは?」

〔僕も終わった。
 まだ時間あるから、紫子と絆那ん家いってもいい?〕

「うん、待ってるねー。」

今日は紫子くんはあたしとヨシくんのいとこ、銀士くんは流星くんと琉南ちゃんのいとことして、プールに行くことにした。

悪いけど、春樹くんと真輝には内緒。

銀士くんが『どこに代わりの魔界人がいるかわからないからうかつに口に出さないように』って釘をさしていた。

ーーーーーピーンポーン♪

あっ、ヨシくんと紫子くんだ!

「いらっしゃーい!」

「『お邪魔しまーす。』」

「どーぞどーぞ。」

あたしは、ヨシくんと紫子くんをリビングに通した。

グラスに氷とオレンジジュースを入れたものを3つ用意して、それぞれの前に置いた。

「で、どうしたの? ヨシくん。」