*side 流星*

まずは、春樹、良人、野田、桑原に電話してみるか。

「……もしもし? あ、春樹?
 ねぇ、紫子ってヤツ、逸書にいる?」

〔誰だ?〕

「いや、知らねぇんならいいんだ。
 またな。」

次は良人だな。

「……っチ。
 でねぇな……。」

しょうがねぇ、次は野田か……。

野田からの答えは、春樹と同じく、〔誰?〕というものだった。

次は……桑原、か……。

ーーーーー♪~♪~♪~♪

ん? 良人から電話だ。

「良人? 良かった。
 ちょうど話があるんだ。」

〔そんなことより!!
 流星のところに、銀士っていう魔界人、いる?!〕

なんで、良人が銀士のこと知ってんだ?

〔その銀士って魔界人が紫子を連れ去ってったんだよ!!
 流星と琉南と共に戦ってもらうぞって言って!!
 これから、絆那と一緒に流星の家行ってもいい?〕

「あ、あぁ。
 じゃあ、待ってるから……。」

嘘だろ? まじかよ?!

「どうしたの、流星。」

「あの、紫子ってヤツと一緒にいたの、良人だった……。」

「嘘。」

「いや、まじだよ。」

ーーーーーガチャっ。

銀士が帰ってきた!!