つかこいつ、おっさんとお姉さんの前じゃ態度違いすぎだろ!!

『じゃあね、お姉さん。』

ーーーーーニコっ。

「……ありがとうございました///」

絶対このお姉さん、こいつに惚れちゃってるって!!

ーおい、俺の体返せ。ー

『あぁ? もう少し待て。』

何様だぁ?! こいつ!!


ー路地裏ー

ーーーーーすっ。

「っはぁ。
 やっと戻った。」

『良かったなぁ、ちゃんと体戻って。』

……ん?

後ろからあいつと同じ声が……

後ろを見ると、俺と変わらないぐらいの長身で銀色の目と髪が印象的なイケメン……というか、キレイな男が壁に寄りかかって立っていた。

「あぁーーーーー!!
 てめぇは!!
 ……誰だ?」

普通なら、ドテって転ぶところだと思うんだけど、こいつは……

『うるせぇなぁ。
 俺は銀士〈ぎんじ〉だ。
 お前の名前は?』

「俺は、坂牧 流星だ。
 銀士は何者だ?」

なんで俺、こんな得体の知れないヤツと普通にしゃべってんだ?

『俺は魔界人だ。
 人間界を征服しにきた。』

……はっ?!

ぶはっ、あはははは!!

何いってんだ?! こいつは!!