『お前いつになったら思春期になんだよ?好きになったこととかねえの?』 『ねえよんなもん。好きとかもよく分かんねえし』 『外面はいいのにな。なら好きってもんを教えてやるよ。ただそいつのことを思うとこう、体が心臓みたいになるっつーか、頭から離れないっつーか目で追ってるっつーかぁ』 ・・・体が心臓? アホじゃないかこいつ? と、その時は思ってた。 でも、間違いでもなかった。 『凛・・・』 ふと蘇る、蚊の声。 胸が痛い。