─公園到着─


「あ、先輩もー来てる!」

「本当だ・・・」


妙な緊張感が走る。

先輩があたしに気付く。

「日吉ー」
「ほら早く来いよー」


あたし達は小走りで先輩の元へ向かう。


そして、怜桜があたしの前に出る。


「初めまして」
「元橋怜桜です」


先輩に手を差し伸べ挨拶をする。

「こちらこそ」
「斉藤和です」

先輩は怜桜の手に自分の手を重ねる。


あたし達はそれから本題に入った。


「先輩の妹さんって・・・」

「ん?」

「美和・・・さんですか?」

「───・・・ッ!?」


先輩は凄く驚いている様だった。

「何で日吉が知ってんの・・・?」


そこに割り込んできたのは怜桜。


「俺が知ってたんです」

「へ・・・は?」



時が止まった様な気がした──・・・。