リフトの上でキャッキャッ言いながら大騒ぎする。

同じペンションに泊まっている女子大生にそんな噂をされているとも知らない雄一郎は気持ち良さそうに風を感じていた。

有名進学校の教師として多忙な日々が続いていたので久しぶりのスキーである。

部屋に残してきた新妻の江里子の事は気になったが、思う存分楽しんでいた。

そして最初の夜が訪れようとしていた。