『俺、何処で寝ればいい?』

そして今、尚人は隣の倉庫で横になっている。

ソファーベッドを持って来てミサ子の部屋で寝ればいい…と思ったのだが、それは尚人が拒否した。

何故大学を辞めたのか?何故嘘をつくのか?…

自分の息子なのに分からない事だらけである。

深いため息をついたミサ子は虚ろな目で壁掛け時計に視線をやった。

『3時かぁ…そろそろ夕食の準備しなくちゃ』