私に沢山手紙を送ってくれた人の名前は『高木ケンジ』って言う人です。

もちろん知らない人です。

帰ってきた奥さんの死体を部屋で発見してパニックになった私は鏡にルージュで書かれた彼からの伝言を発見したの。

『何でもしってるぞ             高木ケンジ』

って。

それを見た瞬間分かったわ。









私自身が『高木ケンジ』だって事が。





突然の事で驚いたでしょ?

でも哀しいけど本当なの。

どうしてだか分からないけど、鏡を見た瞬間、私が高木ケンジとして行動した記憶が全部蘇った。