the second 〜永遠の恋人〜

しかし相手の中年男は初めから殺す気で向かってきたのだ。

やらなければ自分がやられる…そういった精神状態で刃物を持つ人間の恐ろしさを真人は知らなかった。

何百回くらっても楽々かわせる筈の突進だった。

しかし真人はかわす事が出来なかった。

男が刃物を自分に向けて真っ直ぐ突き進んで来るのはスローモーションのように見えたのに…いや、自分の胸板に深々と突き刺さる瞬間までもが見えた。

しかし体が動かずかわせなかった。

それは息が詰まるような激痛だった。

骨まで貫くようなナイフは直ぐさま抜き放たれ、第二第三の攻撃を仕掛けてくる。その全てを真人は受けてしまった。

見物人は真人があっという間に血だるまにされ、体中から鮮血を吹き出させながらもんどりうって倒れるのを呆然と見つめた。

『お、おい?何だよ、どうしたんだよ?』

連れの男が訳が分からずに弓暢に近寄る。