自分の声で未音は飛び起きた。

夢であった事に気付き肩で息をする。

そのままの姿で眠ってしまった未音は全身に滝のような汗をかいていた。

頭が割れるように痛み、喉も焼けるようだ。

体がだるく全身に悪寒が走った。

『水…』

這うようにキッチンへ行く。

体中が筋肉痛でバラバラになりそうだ。

あまりの辛さに涙がこぼれる。

蛇口を捻り直接口に水を流し込む。

それで僅かに落ち着く事が出来た。

電子レンジに表示されている時計を見て驚く。3時だ。

しかも窓の外は真っ暗だから夜の3時?

いったい今日は何日なのだ?

あれからどれだけ眠りについたのか分からず未音は混乱した。

『そうだ携帯…』