優ちゃんと健吾さんは二人でどこかに行ってしまい、
龍輝さんは嫌がる朔也さんを連れてシューティングゲーム真っ最中。
そして私は、龍輝さんたちから少し離れたUFOキャッチャーのコーナーに大雅さんと居た。
「しっかし、学校の子に会うなんて不運だねぇ。
それまでは二人きりで良いムードだったんでしょ?」
「い、良いムードかはわかりませんけど…でも、凄く楽しかったです」
「ふぅん。で、学校の子と話してる龍輝を見てるのが嫌で逃げちゃったわけ?」
「う…まぁ、はい…そうです…」
…まるで見てたかのように言う大雅さん。
「…私の行動って、そんなにわかりやすいですか…?」
「うん、バレバレ。
まぁ龍輝は鈍感だから気付かないだろうけどね」
あはは…。
よかったような、残念なような…?
「あんな鈍感男やめて、俺と付き合えばいいのに」
財布から100円玉を取り出し、機械に入れて操作していく。
「俺は真由ちゃんのこと悲しませたりしないよ、っと」
「あ…」
…言いながら、小さな人形をあっという間に取る。
「凄いっ…大雅さん、上手なんですね!!」
「ん、ありがと。
でも俺、龍輝に勝てないからなぁ」
人形を私に握らせた大雅さんは、ふっと笑った後に龍輝さんたちの方を見た。
そこではちょうどゲームが終わったみたいで、龍輝さんと朔也さんが私たちに視線を向けるところだ。
「…俺は多分、アイツには一生勝てない」
「え?」
なんだか悲しそうな顔の大雅さん。
だけどすぐ、いつものおちゃらけた大雅さんが龍輝さんに手を振る。
「たーつきっ!!次は俺と朔ちゃんがするー」
「おー」
大雅さんの言葉に返事をした龍輝さんが、私を真っ直ぐに見ながらゆっくりと近づいてくる。



