す、好きって…えぇ…!?
「なんかお前って、すげー素直な感じじゃん?
裏表の無い奴、っつーの?
ほら、大雅とか。あいつも真っ直ぐだから好きなんだよなぁ」
「え…」
……あ、そういう意味ですか…。
「私のこと」が好きなんじゃなくて、「裏表の無い奴」が好き。ってことね…。
「あ、ちょっと両替してくるわ。
ここに居ろ? すぐ戻る」
「…はーい」
……はぁ…。
…そうだよね。
龍輝さんが「私」に好きなんて言うはずがない。
馬鹿だなぁ…。
そんなの、初めからわかってたはずなのに。
少し離れたところにある両替機。
そこへ向かう龍輝さんの後ろ姿を見つめながら、ため息をつく。
“好きだよ、お前のこと。”
…その言葉が、ちゃんと「私」に向いてたらよかったのにな…。



