龍輝さんは白のシャツにグレーの7分袖カーディガンを羽織り、露出した腕を組んで壁に寄りかかっている。
スラッとした長い足にジーンズがまた似合う。
ちょっと優等生な感じ、かな。


龍輝さんの右側に居る十朱さんは白のシャツに黒のジャケット、黒のズボン。
「彼らしい服装」はとても良く似合っているけど、なんだかつまらなそうな顔で携帯をいじってる。


龍輝さんの左隣の武蔵野さんは胸元が大きく開いた7分袖の白いシャツにジーンズ。
がっしりした体を更に強調する感じの着こなしに、見てるこっちがドキドキしてしまう。


そして、みんなからちょっとだけ離れたところで、同い年くらいの女の子と楽しそうに話してる大雅さん。

大雅さんは白の長袖シャツにチェックの半袖シャツを重ね、チノパンを穿いた「彼らしい」と思える格好をしていた。

ただ、いつも身に付けてるシルバーアクセサリーは無くて、代わりにキャップを深くかぶってる。




…みんな、白がとてもよく似合う。

それぞれまったく違う着こなしなのに、それぞれピッタリはまってる。


(…カッコイイなぁ…)


誰もが見とれてしまうだろうその姿に私も見とれていたら、


(…あ)


その中の一人が、私に気付いた。