え、なに? どういうこと?
全然意味がわかんない。
だから大雅さんを見つめたけど、大雅さんは相変わらずの笑顔。
「俺と真由ちゃん、健ちゃんと優ちゃん、龍輝と朔ちゃん。
ほら、これでトリプルじゃん?」
………?
え?
私と大雅さん、
優ちゃんと武蔵野さん、
龍輝さんと十朱さん!?
えぇ!?
なんで龍輝さんと十朱さんなの!?
「龍輝と朔ちゃん、いっつもベタベタしてるし?
ピッタリのペアかなぁって思ったんだよ」
ベタベタ!?
それって、あんなことやこんなことを、二人はしてるってこと…!?
「…俺と龍輝は別になんでもないから。
毎回そういう流れに持ってくのはやめて、迷惑だから」
十朱さんのため息に、大雅さんは肩を竦めてペロッと舌を出した。
…そう、だよねっ…。
龍輝さんと十朱さんは幼馴染みって聞いたけど、さすがにソレは無いよねっ…!
……二人がそういう関係なのを想像したら、それはそれでお似合いかもとか思っちゃったけど。
「…て言うか大雅、それに龍輝も。
彼女たちの返事を聞く前に予定を立てるのはどうかと思うけど?」
ふと、十朱さんと目が合った。
でもまばたきした後にはもう十朱さんは別の方を見ていて、その視線が私のとこに戻ってくることは無かった。
…十朱さんのこと、よく知らないけど…、でも私、もしかして嫌われてる…?
なんか、私を見た時の目が凄く冷たかったような気がしたんだけど…。



