「あ…えっと、なんですか?」
「あのさぁ、あの子、龍輝の何?」
「え?」
少し離れたところに居る龍輝さんと優ちゃん。
それを見つめながら耳打ちしてくる大雅さん。
「あ、優ちゃんですか?
龍輝さんは幼馴染みだって言ってましたけど…。
…あの、大雅さんも幼馴染みだと思ってたんですけど、違うんですか?
龍輝さんと親しいから、てっきりみなさん幼馴染みだと…」
「んー? 龍輝と朔ちゃんは幼馴染みだけど、俺と健ちゃんは中学んなってからの友達」
…そうなんだ。
そういえば優ちゃん、「約束はちゃんと守る人らしいよ」って言ってたっけ。
「らしい」って妙な言い方だなと思ってたけど、それって龍輝さんから大雅さんのことを聞いてて、それを私に教えてくれたのかな?
「…あの子が、幼馴染みねぇ…」
「??」
…なんだろう?
大雅さんは何か思うところがあるのか、笑みを浮かべながら優ちゃんを見ている。
「…あの、大雅さん? どうかしました?」
「んや、別に?
それよりさぁ、日曜日の予定決めようよ」
あ…そうだった。
日曜日、結局どうするんだろ…。



