驚いてそう言ったら、龍輝さんは眉間にシワを寄せた。


「なぁ、四聖獣って何?」

「はい!?」


「いや、みんなそう呼ぶじゃん。 何それ?どういう意味?」


そんな言葉に、他のメンバーはそれぞれ顔を見合わせて呆れ顔。

龍輝さんって「四聖獣」の意味知らなかったの!?




「あのねぇ、四聖獣ってのは東西南北を守る神様のことだよ」


…一番の呆れ顔は、私の隣に居た優ちゃんだった。

それから優ちゃんは、私に説明してくれた時の紙を取り出して龍輝さんに渡す。


「ほら、青龍、白虎、朱雀に玄武」

「へぇ。 神様、ねぇ…」


「学校のみんなにとったら神様みたいなもんなんじゃない?」

「ふぅん」


…わぁ。

龍輝さんと優ちゃんて、なんだかとってもお似合いだ。
二人ともキラキラ輝いてて、凄く素敵…。


やっぱり龍輝さんの隣には優ちゃんみたいな子が似合うんだ…。




「ねぇ真由ちゃん」

「え?」


ちょんちょん、と肩をつつかれて気付く。
さっきまでドアのところに居た大雅さんが、いつの間にか私の隣に来ていた。