【完】校内1のイケメンに恋をした!!



……優ちゃん、別に名乗ったりしてなかったよね。

なのに笠井さんは、「優ちゃん」って初めから呼んでたような…?




「…あの、笠井さん。
もしかして、優ちゃんとお知り合いだったんですか?」


ふと、疑問に思ったことを口にする。


そうすると笠井さんは、にっこり笑って人差し指を唇の前に当てた。




「他の奴にはナイショ。
アイツね、実は俺の彼女なんだ」


ドクン


心臓が大きく鳴る。




優ちゃんが笠井さんの彼女…?


「…優ちゃん、が…」


…全然興味無いような顔してた優ちゃんが、笠井さんの彼女…。

私、そんなことも知らずに自分の気持ちを…。


「………」


…優ちゃん、私の気持ちを知ってるのに、なんで何も言ってくれなかったの?

私を、騙してるの…?






「いや、マジな顔すんなよ、嘘だよウソ」


…え?