そこに居たのは、トイレに逃げ込んだはずの優ちゃんだった。 優ちゃんは私の前にでーんと立って、座ってる笠井さんを上から睨み付ける。 「さっさと自分の教室に行ってください。 ここに居たら先生に叱られますよ?」 わ…笠井さん相手にそんな風に言えるなんて、凄い…。 「んー…なんで君が指図すんの?」 ドキン 笠井さんの雰囲気が変わった。 顔は笑ってるけど、彼の纏うオーラが黒っぽく変化した。ような気がした。 「そんな風に言っても駄目ですよ」 でも、優ちゃんも引かない。