「真由ちゃんいいなぁー。 私も龍輝さんに想われたい!!」

「ほんと、羨ましいー。
でもさ、あんなに真っ直ぐ愛されてちゃ誰も敵わないよねー」


女の子たちがそばに寄ってきて、私を見て笑う。


…私と龍輝さんは、全員に認められたわけじゃないだろうけど…、
…だけどそれでも、近くに居る人たちはみんな笑顔で私を受け入れてくれた。




「ほら、彼氏さんの登場だよ!」


そう促され、廊下に出る。



女の子たちにキャーキャー囲まれてる4人組、それが学校のアイドル「四聖獣」。

やっぱり彼らの放つオーラは凄くて、私なんかが入っていいのか今でも戸惑うけれど…。


……でもね、龍輝さんが私を見て笑ってくれると、そんな不安は一気に消えちゃうんだ。