うそ…ヤバい。
あの人にまた会えるなんて…そんなことがあるなんて…、
…これって、もしかして。
「うんめ…――」
「なぁなぁ龍輝、その子何?」
「――…っ……」
チャラ男さんの声で、ハッと我に返り言葉を飲み込む。
辺りは相変わらず静まり返っていて、女子の目全部が私を睨んでる。
「あぁほら、クリスマスん時に大学生に絡まれたって言ったじゃん。
あん時近くに居た子だよ」
「あーお前がボコボコに殴られた日の!
へぇーこの子がそうなんだ」
にっこりと笑ったチャラ男さんが、あっという間に近くに来る。
「龍輝が迷惑かけちゃったみたいでごめんね。
お詫びに俺と付き合わない?」
…はい??



