……。
「でさ、真由ちゃん。
なんで龍輝のこと避けてたの?」
盛り上がる中、大雅さんの声が響く。
「あー、そういやそうだったな。 んで、何があった?」
龍輝さんが私を見て、他の人も私の言葉を待つ。
「えっと…」
……やっぱり少し躊躇う。
でも、このままじゃダメだよね。
…言わなきゃ私、これから先も、何も変わんない。
「真由ちゃん」
「…うん」
優ちゃんと目を合わせ、頷き合ってから龍輝さんを見る。
「…実は、3年生の人に色々言われたんです」
と、あの女の人に言われたことすべてをみんなに話していく。
……。
…そして、私の話を聞き終えた後。
みんなはそれぞれ様々な表情を浮かべていた。
優ちゃんは教室の時と同じように怒った顔で、健吾さんも同じような顔してる。
朔也さんはいつもと変わらないクールな顔で髪の毛をかき上げ、大雅さんは呆れに似た笑顔を浮かべてる。
そして龍輝さんは…、
「…お前なぁ、一人で悩んで一人で勝手に行動すんなよ」
…龍輝さんは、全員の表情を足して割ったような顔をしていた。
「他の奴のことなんか気にすんなってずっと言ってるじゃん」
「そうですけど…、あの時は気になっちゃったんだから、仕方ないじゃないですか…」
「…ったく、女って面倒臭いよなぁ」
グシャグシャっと髪を掻きながら、龍輝さんは空を見上げた。
そのまま何も言わず、2分くらい過ぎた時。
「…お前、もう周りの目なんか気にすんなよ。
誰かに何かを言われたとしてもさ、俺がお前を想ってるってことは変わんねーから。
他の奴の言葉じゃなくて、俺の言葉だけ信じとけよ」
「あ……はい…頑張り、ます」
「よし、んじゃあちょっと付き合え」
「…へ?」
「その女に文句言いに行く」
…えぇ!? 文句!?



