「うわ、面倒くさっ! 私トイレに避難するね!」
「え?ちょっと優ちゃん!?」
人波をかき分け、優ちゃんはあっという間に教室を出ていった。
と同時に、たくさんの人が一気にドアに集まったから…、私が優ちゃんの後を追うのは不可能に…。
その数秒後、
「はーい1年生たち、おっはよー!」
チャラチャラした人を先頭に、さっき見た男の人たちが教室に入ってくる。
(うわ…凄い…)
周りには男女問わずたくさんの人が居て、私はポツンとその様子を見つめる以外は出来なかった。
(…あ)
ポツンとしていたせいで逆に目立ったのか、四聖獣の一人と目が合った。



