……。
他の人に見つからないよう気を付けながら道を進む。
そして…、体育館裏に辿り着く。
そこには予想通り「四聖獣」が居て、それぞれお昼ご飯を食べていた。
「大雅さん」
優ちゃんが声をかけると、大雅さんはやっぱり不機嫌そうに私たちを見た。
でもさっきとは違い、すぐに私たちのところに駆け寄ってくる。
「なぁなぁ、なーんで龍輝と優ちゃんは噂になって、俺と真由ちゃんは噂になんないわけ?」
「へ?」
「映画館でさぁ、健ちゃんが飲み物買いに行った時に龍輝と二人になったんでしょ?
そん時のこと見られて噂されて、なーんで近くに居た俺と真由ちゃんは噂になんないの?」
………。
子供みたいに頬っぺたを膨らます大雅さん。
えっと…。
もしかして機嫌が悪かったのって、ソレが理由?