「えっと、俺たちは“紅”で…」
「紅?紅くないじゃん」
「あぁ、まさかの知らない?」
「まさかまさかのマッカーサー」
「うん、知らないんだね」
無視かよ!
渾身の一撃を!
「紅っていうのは、なんだろ?不良の集まりみたいな?かんじなものかな。それで、なんでここに居るかっていうと、さっき喧嘩してるとこ出くわしちゃったでしょ?」
「ナンノコトデスカ?」
「うん、片言だからね、嘘バレバレだからね」
「うぅ…」
「で、あいつら要するに敵なんだよね、それで」
「それで?」
「敵に勘違いされちゃったんだ」
「なんて?」

