あれから、病院に行く事はやめた。帰り道が少し淋しく感じるだけ。生活に支障はない。

「・・・いこーぜ!ひかる!」

「今日は・・・いいやっ」

そう言うと私は教室を出た。


冬はあっという間に過ぎそよ風が気持ちよい3月になった。ひかるは退院していない。
そしてかぜに揺られながら気づけば病院へ。

・・・久しぶりにいいかな。

いつもの部屋に行くとひかるの名前はなかった。

「ナースさんっ!ひかる・・・・ひかるは?」

「ひかるくん?ひかる君はつい最近集中治療室に行ったわよ?」

「どこ??前と同じ?」

「同じよ。」

「わかったありがとー」

「気を付けて!」

遠くに聞こえるナースの声。

私は無意識のうちに全力で走っていた。きづけば集中治療室。

コンコン

ドアをたたくとはいと小さな力の入っていない声が聞こえる。

ガラガラ

入ると機械がいろいろひかるにつながれていた。