中学2年。
あなたと春に恋をした。

2年3組
いつも騒がしい教室が
今日はいつにも増して
騒がしい。
「どんな人だろー」
「カッコイイといいなぁ」
「頼むから俺よりレベル
 低い奴こいよぉー」
男子も女子も皆が
騒ぐ。

「あずはどんな人が良い?」

私の名前は一之瀬 あずさ。
皆からはあずと呼ばれている。

「んーとねぇ…
 ・・・どんな人でもいいや」

今日はこの学校に
男の子の転校生がくるみたいで。
その転校生は私たち3組
にくるみたいで。

正直言えば、あんまり
興味なんてないのかもしれない。
転校生とか基本苦手。