野良猫に翼を



side…のの


「はぁ、は…」


「のの、…大丈夫か?」


目が覚めた。


すぐ横に、真尋がいた。


それだけで、何故かすごく安心できた。


「怖い夢でもみた?」


真尋は、あたしの頭を撫でようとしたのか、


あたしに向かって手を伸ばしてきた。


「…っ!」


《…うるせぇ!!》


「い、や…やだ!!」


パシッ


あたしが真尋の手を払った、乾いた音が部屋に虚しく響く。


「…わり。これ食って薬飲め、な?」


真尋はそれだけ言って部屋を出ようと腰をあげる。