「「さよならぁーっ」」 あたしもとっとと帰ろ。 学校にいても、つまんない。 重たいカバンを肩にかけて 歩きだそうとしたら 誰かに腕を引っ張られた。 「ぅわぁ!?」 「ちょっと待てって」 いやっ……あ……。 重たいカバンを持ったままよろけて ポスッとその声の主にもたれかかった。 「あ、ごめん…」 「別に。」 後ろを振り返ると 眉間にシワがよっている陸だった。