電灯の灯りに照らされた杏は、
すごくかっこよく見えた。
「陽菜子は、陸くんと
あたしのものだから!って
言ってきたの」
「嘘……」
「そしたらコーチに怒られちゃった。
『何でお前に言われなきゃ
いけないんだ』って」
杏が、そんなこと
してくれていたなんて。
どうしよう、またあたしの涙腺が
崩壊しちゃう……。
「それが、あたしなりの償い。
今までごめんね、陽菜子。
陽菜子のこと嫌いになったなんて
ありえないから。それから、
見損なったなんて言ったのも
…ごめん。ついカッと
なっちゃったんだ…って、
言いわけだね、コレ」
あたしは顔を横にブンブンと振った。
今、ものすごく杏を抱きしめたい。
嬉しくて、嬉しくて、たまらない。


