「…来るまで待つんじゃなかったの?」 「…え…?」 よく聞き慣れた声。 振り向くとあたしが今必要としている、 大切で大好きな杏が立っていた。 「杏…!」 「何帰ろうとしてんのよ」 だって、だって…。 「来てくれると思わなかった、からっ…」 いつの間にかあたしの目からは 大粒の涙がぽろぽろと溢れ出していた。 「…話は歩きながら聞くから。 早く校舎から出なきゃ」 「そ、だね…っ…」 どうしよう。 嬉しくて、たまらない。