そんなの、習う訳ない… って思いながら、もうあたしは そんなことを考えられなくなっていた。 「あのね、陸」 「ん?」 「今日部活後に杏を呼び出しだの。 杏には行かないって言われたけど…」 「行かないって言われても待つんだろ?」 陸はあたしの頭にポンと手を置いた。 「うんっ」 あたしは陸にもたれかかった。 「だから陸は今日先に帰っていいよ」 「んー……」 陸は曖昧な返事を返して そのまま黙ってしまった。