「…は?なにそれ」 「え……だから…」 「人が好きになった人のこと おかしいなんてよく言えるね」 ちょっと怒った様子をみせた杏。 眉間にもシワが寄ってる。 「そーゆーことじゃ…」 「そーゆーことじゃん!」 屋上で杏はヒステリックに叫んだ。 確かに、好きな人のこと 悪く言われるのは嫌だよ。 あたしだって……、 陸がおかしいって言われたら 嫌に決まってる。 だけど、あの人はおかしいの次元が 違うんだよ……。 いつか誰かを犯してしまいそうな 怖くて、黒い目をしてたんだよ。