「あぁ」 陸はあたしの手を いつもよりもギュッと握りしめた。 「俺たち帰るわ」 「わかった…ごめんね、」 「…お前は部活頑張れよ」 陸は先生をチラッと睨んだ。 「陽菜子に、関わんなよ」 「……フッ…どうかな」 「関わったら俺、あんた殺すかも」 そう言い残して体育館を後にした。