「ねぇ、ひーくん?」 …俺は時々懐かしい夢を見る。 それは俺と悠奈が本当に幼い頃の話。 その頃は、俺は悠奈にひーくんと呼ばれていて、俺は悠奈のことをゆうちゃんと呼んでいたんだ。 「なーに?」 小さい頃、よく遊んでいたさくら公園で四つ葉のクローバーを探していたときのこと。 「ひーくん知ってるっ?四つ葉のクローバー見つけたらなんでも願い事が叶うんだよ!」 悠奈は大きな目を輝かせながら言った。