ブスになりたい女 〜高飛車美少女 VS 秀才クール男子〜

 和也の唇が離れ、長いキスがようやく終わると、あまりの気持ち良さに意識が半分くらい飛んだ私の耳に、和也の意地悪な言葉が届けられた。


「な? 男が本気でキスしようとしたら、かわすなんて無理なんだ。今のでわかったろ?」


 ほとんど思考力を失ってる私は、ただただ素直に頷くだけだった。


 和也の腕の中で、しばらく夢見心地だった私だけど、


「修平のやつ、ちいちゃんに追い付いたかな」


 和也が呟いたその言葉で、一気に現実に戻された。そして、


「あんなやつ、追い付かない方がいいのよ」


 そう吐き捨てるように言った。


「おまえは、あの二人は別れた方がいいと思ってるのか?」


「当然でしょ? 修平なんて、ちいちゃんのこと本気で想ってないんだから」


「それが浅はかだと言ってるんだ!」