ブスになりたい女 〜高飛車美少女 VS 秀才クール男子〜

「それより、早くちいちゃんを追え!」


 和也のその意外な言葉に、私も修平もキョトンとした。


 和也は、なんでちいちゃんの事を知ってるんだろう。っていうか、ちいちゃんはどこかに行っちゃったの?


「ちいちゃんって、どういう事だよ?」


「ちいちゃんは、こいつと一緒におまえを試そうとしたんだよ。」


「えっ? 俺の、何を……?」


「決まってんだろ? おまえの気持ちだよ。おまえが本当に、ちいちゃんを好きかどうかさ」


「そんな事……」


「だから言っただろ? 女心を解ってやれって……」


「ああ」


「ちいちゃんは、がっかりして行っちまったよ。早く行って、あの子に謝れ」


「ああ、そうする。俺、何やってんだろうな」


「反省するのは後にしろ」


 修平は、情けない顔で和也と私に手を挙げると、ダッて感じで走りだした。


 あのスピードじゃ、すぐちいちゃんに追いつくだろうなあ。


 修平なんて……と思うけど、走って行く後ろ姿は、ちょっと格好よかった。