ブスになりたい女 〜高飛車美少女 VS 秀才クール男子〜

 修平は、「え?」と驚いた顔をした。そして私の真意を探るかのように、じっと私の目を見つめた。


 ダメだって……!

 修平を誘惑してどうすんのよ? テストにならないじゃん!

 あ、それでいいんだっけ? ううん、ダメダメ。私が本気出したら、例え修平にその気がなくても、きっと落としちゃう。

 やっばい。路線変更しなくっちゃ。



「なーんてね、冗談よ?」


 私はそう言って、わざとニヤッと笑った。悪女風に。すると修平は、


「なんだ、そっか。焦っちゃったよ」


 そう言って「あはは」と笑い、ホッとした顔をした。そう、修平はホッとしたのだ。私に誘惑されるんじゃないとわかり。


 今ので合格をあげてもいいんじゃないだろうか?

 そう思ったけど、ちいちゃんからは修平の顔が見えてないから、たぶん納得してもらえないだろう。

 じゃあ、ちゃっちゃとテストを済ましちゃおうっと。


 私は修平の合格を確信し、気楽な気分だった。