ブスになりたい女 〜高飛車美少女 VS 秀才クール男子〜

「彩花ちゃん。そう言わず、俺に話してくれないかな? 俺なんか頼りないかもしれないけど、多少は彩花ちゃんの助けが出来るかもしれないし……」


 私は顔を上げ、もう一度修平を上目遣いで見つめた。


「修平って……優しいんだね?」


 なに言っちゃってんのよ、私! しかも眼をうるうるさせてる感じじゃないの!


 もう、いい加減にしてよ……


 修平は、「いやあ、そんな事は……」なんて言いながら、顔を赤くして頭を掻いたりした。


 すっかり引っ掛かってるわ……。私の迫真すぎる演技に。


「私、あなたと付き合えばよかった……」


 うわあ、私ったら何言っちゃってんだろう。勝手に女優のスイッチが入っちゃったみたいで、考えた事もない嘘が、次々と口から出てしまう。


 予定では、単純にキスをせがむだけだったのになあ……